刑事の秘めごと~仮面編~
《灰努side》


「お待たせしました!ハンバーグステーキとタラコスパゲッティーです」


料理を頼んでから数分で料理が出てきた。


それを美味しそうに食べる枝から目を逸らせなくなる。


…何だこいつ…。むちゃくちゃ可愛い…。


腹減るとこんなに子供みたいになんのかよ。


「うまーっ♪」


しかも、すげぇ笑顔だし。抱きしめてぇ…。


「…口に付いてるし…」


口にたれを付けても、全然気付いてない。


それを指で拭ってやると、枝は不思議そうな顔で俺を見つめていた。


「あ…たれが……」

「………お前…いい奴だったんだな♪」


―ドキンッ


「っ…この…鈍感女っ…」


いつもはツンケンしてるくせに…。あんな笑顔…初めて見た…。


無意識に俺の理性飛ばそうとしてんのか!?


「まじ勘弁してくれ…」


俺の理性のストッパーがいくつあっても足りねぇよ!!




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