刑事の秘めごと~仮面編~


「………んっ……」


目を覚ますと、見た事の無い白い天井が視界の全てを占領していた。


「…何だ此処…………」

「目、覚めたか!?」


さっきまで白い天井だけの世界に、見知った顔が入ってきた。


「………おー…灰か?」

「おー…灰か?じゃねーだろ!!呑気すぎにも程があんだろ!!」

「あ!?うっせーな!!頭に響くから静かにしやがれ!!」


ムギギギ…と二人で睨み合っていると、すかさずリーダーが止めに入った。


「こらこら!二人とも静かに!病院何だから。枝真も大人しくしてなさい」


リーダーは困ったような顔で、あたしの頭を優しく撫でた。


病院…?ここ病院なのか!?
そーいや…襲われたんだっけ…あたし。




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