刑事の秘めごと~仮面編~
「あ……………」
やべー…。品が無いな、今のお礼は。
「あ、ありがとう?あはははっ…」
「い、いえ…。どういた…しまして?」
あっちも疑問形になってしまった、二人で首を傾げていると、あっという間に1時間目が終わってしまった。
「石井さん!私とお話ししませんこと?」
「私とも!!」
「私も入れて欲しいわ!!」
10分休みになった途端、あたしの周りに人が集まってきた。
「は、はぁ…よろこんで」
異常なくらい群がってる。しかも、質問攻めにあった。
何処の会社の令嬢か?とか、持っている別荘の数…。
高校生っつったらもっと恋バナとか、新しく出来たスイーツ屋さんとかに興味持つんじゃねぇの?
やっぱり寂しい奴等だな。
ま、いいか…。こっちは情報さえ手に入ればいいんだしな。