刑事の秘めごと~仮面編~


「うっせーな!!仕方ねぇだろ!!俺のせいでお前に死なれても困るんだよ」

「安心しろ。お前のせいで死ぬような事があったら、お前も一緒に道連れにしてやる」


お前のせいで死んだという事自体が不愉快だからな。


「…お前…やりかねないよな…」

「やりかねないんじゃねぇよ。やるの間違いだ」


灰はまた深いため息をついて、あたしを車の後部座席に押し込んだ。


―ゴンッ


「痛っ!!」


それも、半場強引に。おかげで向かいの窓におでこをぶつけた。


「おいコラ!!何しやがる!!誘拐かてめぇ!!良い度胸だ。速攻逮捕してやる!!」


―ゴンッ


運転席に座る灰を、後ろから殴り付けた。


「うがっ!?」


めちゃくちゃ痛がってる。ふはははははっ!!!ざまあみろ灰が!!


それから、凄まじい戦いを繰り広げながら灰の家に向かうのだった。




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