刑事の秘めごと~仮面編~
「そういやお前、自分の荷物とか持ってこれたのか?」
「あー…下着ぐらいはな。それ以外は鑑査の野郎が許してくれなかった」
一応、犯行現場だからな。本来なら下着でさえ持ちだし禁止だ。
「なら仕方ねぇな。しばらくは俺のTシャツでも着とけ」
「お、気が利くな。お前は塵から米粒に昇格だ」
「お前俺に勝手に評価付けんなよ!!つか、昇格しても米粒かよ!!?」
贅沢な奴だな。また塵に戻すぞ。いや、ハウスダストに降格か?
「もういいお前風呂入ってこい」
「サンキュー!さすがに制服のままだといたたまれなくてな」
「あぁ、目のやり場に困る。ってかこのシチュエーションがやばい…」
「あ!?失礼な奴だな!!お前喧嘩売ってんのか!?」
目のやり場に困るって…。まだイケるだろうが!!
あたしが老けてると?
「そういう意味じゃねぇよ鈍感女が!!」
「意味分かんねぇよ!!鈍感とか失礼だろーが!!」
「いいから風呂いけ!!」
―バタン
「何しやがる!!」
無理矢理バスルームに押し込められた。
強引にも程があんだよ。もう少し優しく出来ねぇのかよ…。
すでにあたしは女として見られてないな…。
ま、いいや…。先にお風呂入ろう〜♪