刑事の秘めごと~仮面編~


「いただきます…」

「おー…食え食え」


灰は、恐る恐る料理に手をつけた。無言でモグモグと口を動かしゴクリと飲み込んだ。


「毒なんか入ってねぇぞ?」


どんだけ信用ねぇんだよ!!つか失礼極まりねぇな!!


一緒に料理にしちまうか!?


「………い……」

「あ?」


何か灰の奴言わなかったか?
全く聞こえなかったが。


「う…」

「う…?」


灰の言った言葉を復唱してみる。


「うまい!!!!」

「…………は?」


そう叫んで、灰は物凄い勢いで料理を口に運ぶ。


それを見ているだけで、腹がいっぱいになりそうだ。



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