刑事の秘めごと~仮面編~
さすがに、成人した男女が同じベッドに…というのは、間違いが起こる事もないかもしれなくもない。
ってどっちだ!!?
でもまぁ……。あたしと灰に限って、そんな間違いが起こるわけ…ねぇよ…な?
「…仕方ねぇ…。この際、腹くくるぞ」
「…おまっ…本気か!?」
二人で見つめ合う。あたしは静かに頷いた。
「…せ、せめーよ!!」
「……灰がでかいだけだろ。もっとそっち寄れよ!!」
背中合わせに、二人同じベッドに横になる。
ソファーに寝る作戦があったが、人が一人寝るには狭過ぎた。
「……………………」
「……………………」
お互い意識してるのか、無言になる。いつもなら口喧嘩ばっかりなのによ…。
余計意識しちまうだろ!!