刑事の秘めごと~仮面編~
「あ、ありがとな…」
「なっ…別に…」
それっきり、会話が途切れた。何というか…鼓動がうるさい。
「…おやすみ……」
とりあえず、そう声をかけてみた。
別に…灰と話したかったからとか…そういうんじゃなくて…。
あ、挨拶だ挨拶!!
「お、おやすみ…」
灰も返事を返してくれた。どっちかが動けば、二人の背中が触れる。
そんな距離にいる灰を意識しながらも、いつしか深い眠りについていた。