刑事の秘めごと~仮面編~
「…まさか、あなたから私を探しに来てくれたとは…」
永山は、あたしの頬を撫でた。全身に鳥肌が立つ。
「…っ…触るな!!」
慌てて顔を背けるが、永山に顎を捕まれ、逃げられない。
「…ブライド…。私は、この国の汚れを殲滅する為に君臨した神なのです…。今までに殺した女達は、罪を犯したんです」
「…あの二人とお前に何の繋がりがあるっていうんだ」
「おや…?二人…ですか?くくっ…やはり刑事さんでも、見つけられなかったみたいですね…」
「…な…に……?」
永山の言葉の意味が分からず、永山を訝しげに見上げた。
「私が粛清した女の数は…全部で12人ですよ」
「な…んだと………?」
信じられない…。遺体はあの2体しか出てこなかった…。
まだ10人もいたなんて…。こいつ…普通じゃねぇ…。