刑事の秘めごと~仮面編~
「…何故…それを……」
「…くくっ…可哀相に…。あなたは…汚れていない。その復讐心こそ美しいのです……」
永山の手が頬を伝い、やがて首筋へと触れる。
―ゾクゾクゾクッ
体が震えた。永山の手は、酷く優しい。だけど、ただ気持ちが悪いだけだった。
「私だけがあなたを理解してあげられる……」
永山の手が、ゆっくりとあたしの制服を脱がしていく。
「や、やめっ…………」
何度も身をよじるが、全く無意味だった。
永山の手が体に触れる。
「…っ!!!?」
い、やだっ!!気持ち悪い!!
「…戸惑いは最初だけです…すぐに…気持ち良くなりますよ…」
「…てめぇ…!!」
恐怖と不快感が同時に襲ってくる。
菜野香も、こんな思いをしたんだと思ったら、涙が流れる。