刑事の秘めごと~仮面編~
―バタンッ
「枝真!!!」
勢い良く扉が開いた。複数の足音が聞こえる。
振り返らなくても分かる。
「枝真先輩!此処にいたんですね!」
「…あまり心配をかけるな」
「…枝真…やっぱり此処に…」
きっと…探しに来てくれたんだろう。
「…あたしが死んだとでも思ったのか?」
振り返ってニッと笑う。皆は驚いた顔をしていた。
そらそうだろうな…。あんな精神状態やばそうな奴がいなくなったんだから…。
普通自殺か何かだと思うのが妥当だな。