刑事の秘めごと~仮面編~


午前0時、特捜メンバーは永山逮捕の為、永山財閥の所有する仮面舞踏会の会場へと来ていた。


すでに警官隊や他のメンバーも配置についている。


後はあたしと灰が潜入するだけだ。拳銃を胸元に隠し、目だけを隠す仮面を付けて灰の腕に自分の腕を絡める。


大企業の一つである清永財閥のお力添えで、清永財閥の名を借りて潜入する。


此処での設定は、清永家の次男とその婚約者という事になっている。


「…灰…じゃなかったっ…た、拓朗さん」

「何だ枝…じゃなかったっ…里枝子」


灰が使う名前は清永 拓朗(キヨナガ タクロウ)。


あたしが使う名前は鈴白 里枝子(スズシロ リエコ)だ。


これまた大企業の一つである鈴白財閥のお力添えだ。


鈴白家の次女という設定になっている。何ともまぁ…無理矢理なのだが。




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