刑事の秘めごと~仮面編~
《灰努Side》

―チャポン…

「いい湯だな♪むふふ〜ん♪」

「リーダー、もう少し声を潜めたほうがいいかと」


気色悪い歌を歌うリーダーを、凍海はすかさず止めた。


「灰努先輩、露天風呂もあるみたいですよ!行きましょーよ!」

「はいはーい!俺も行く〜」


何でここまで来てこいつらと肌寄せ合って風呂入ってんだ…俺……。


「男湯だからな。必然的にこうなるだろう」

「うぉっ!?」


エスパーか??凍海の奴、絶対普通の人間じゃない。


「残念だが、俺は普通の人間だ」

フッと笑って露天風呂に向かう凍海の背中を呆然と見つめていた。


凍海…恐るべき…。


結局、男4人仲良く露天風呂に移動する羽目になった。




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