刑事の秘めごと~仮面編~
「…お前がおかしい事くらいすぐに分かる!!何年お前といると思ってんだ…」
あぁ……。やっぱりバレてたか…。まさかこいつにここまで言われるとはな…。
「…これだけ長い付き合いだってのに…。お前の事は分からない事だらけだ…」
手首を掴む手に、力が入る。血が止まりそうだ…。
「…別に…何もない。何かあったとして…お前には関係無いだろ…」
フイッと灰から目線を反らした瞬間ー…。
「…んんっ!?」
唇に何かが触れた。それは、あたしの唇を覆っていて、呼吸が出来ない。
「んっ…ん!!」
それが唇だと気付いた時には遅かった。
何度も噛み付くようにキスされ、柔らかい何かが唇を割ってあたしの中に入って来た。