刑事の秘めごと~仮面編~


「チッ…灰!!早く避難させろ!!」

「…あれはっ…」


灰は女将が握っている刃物に気付き、一般客を避難させた。


他の特捜メンバーも駆け付けて、避難させる。


あたしはというと……。


「…はぁっ…はぁっ…」


濡れた体のせいで足を滑らせ、床に倒れ込んでしまった。



「…刑事さん…終わりですわぁ…」


弓形さんは刃物を持った手を振り上げた。


「枝!!!」


灰があたしに駆け寄ろうとする。あたしは首を振ってそれを制した。




< 92 / 222 >

この作品をシェア

pagetop