刑事の秘めごと~仮面編~
「…枝真先輩の無防備って…僕等には毒ですよね…」
ミノの一言に、皆がうんうんと頷く。
「無防備?毒?何の話だこれは。ついていけねぇ…」
「…先輩、気にしないで下さい。その無意識に僕等のストッパーを破壊しようとする鈍感な先輩が好きですよ」
「…んあ?…褒めてんのかけなしてんのか分からねぇ…」
つか…あたしは鈍感じゃねぇよ!!!刑事に鈍感って失礼だろうが!!
「…お前は鈍感だ。否定は出来ない。観念するんだな。すでに昨日、酒に酔った誰かさんの壊れやすいストッパーを枝真が破壊していた。さて…誰だったか…」
凍海はチラッと灰を見遣った。灰は明後日の方向を見ている。
「…灰努先輩まさか…。枝真先輩を襲ったんじゃ…」
「…灰努………?」
リーダーは黒い笑顔を浮かべている。