黒猫*溺愛シンドローム
「浅海さんのこと、ずっと気になってた。」
「……は?」
コイツ、人の話聞いてる?
さっき、私が言ったことと、全然繋がってないんだけど……
「ずっと話してみたかったし、仲良くなりたかった。」
にっこり笑ってるし。
「そして、できれば触ってみたかった。」
……ん?
「だから、今日はすごくラッキー。
プリントのこと、忘れてくれててありがとう。」
……はい?
「やっぱり、触り心地は最高だったよ。
でも、欲を言えば……」
何?何?何の話?
って言うか、何この“セクハラ発言”。
爽やかに言ってるけど、かなり問題あるよね?
唖然としているうちに、風見歩はいつの間にかすぐ傍に立っていて……
「抱き心地も確かめてみたかったな。」