黒猫*溺愛シンドローム




「いい加減、つき合っちゃいなよーっ」



いつものように。
お菓子をつまみながら、くるみはのんびりした調子で言った。


「やってることは、もう完全に“恋人同士”なんだからさ。あとは言葉にするだけでしょ?」


言いながら、ハイと、お菓子の箱を差し出して。


「毎日一緒に登下校して、キスしてハグして、お泊まりまでして…それで“つき合ってない”なんてアリエナイよぉ。普通は!」

「なっ…」


さらっと、ものすごいことを言い放った。

しかも、その解釈間違ってるからっ!


「いつまでも意地張ってないで、認めちゃいなよ。」


……意地?認める??

くるみってば、何言って……



「好きなんでしょ?」

「……はっ?」


何が?何を?


「だからぁ、
風歩ちゃん、あゆちゃんのこと好きでしょ?」


「はぁぁっ??」


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