黒猫*溺愛シンドローム




……え?



「中学のときからずっとつき合ってて……学校は違うけど、今でもすごいラブラブなんだよ?

くるみと風歩ちゃんともお友達だし。」



「で…でも、お弁当一緒に食べたりとか、夜に会ったりとか……」



「あぁ、それは…って、歩くん、よく知ってるね。

ホントに、風歩ちゃんのこと好きなんだねぇ。」



にっこり笑われて……


って、え?なんで、くるみちゃんが知ってるの?


まさか、浅海さんに聞いたとか?



「噂でね、歩くんが風歩ちゃんに恋してる、って聞いて…気になってたんだぁ。

風歩ちゃんに聞いても教えてくれないから。
確かめてみたかったの。」



「え……?なんで?」



「だって、初めてなんだもん。風歩ちゃんの浮いた話。」



「へ?」



「風歩ちゃんってば、
好きな人も彼氏もいたことないんだよ?

だから、くるみも修ちゃんもずっと心配してたの。」



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