愛なんて知らない Ⅲ
男は驚いて私を見る
「勝手に入ってごめんなさい
お邪魔しました」
私はそう言い出た
『お姉さん、ごめん・・・・』
「ううん」
『どこで寝る・・・・?』
(森は龍がいるかもしれないし
本当に行く所ないんだよね・・・・)
「しょうがないから野宿かな」
私は小屋から少し離れた所に横になった
幼い愛美は驚いて私を見る
「しょうがないよ」
私に行く場所も
戻れる場所もないんだから・・・・