愛なんて知らない Ⅲ








「ふーん・・・・」





「・・・・」





「そんな目した子

ほっとけないよ」



男は困ったように笑った






「・・・・」





「おいで」



そう言うと手を伸ばしてきた





私はこの手をとってもいいんだろうか?






少し躊躇して私は手をとらずに立ち上がった






「嫌われてるなぁ~」


そう言い笑った




「嫌いじゃない・・・・」







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