愛なんて知らない Ⅲ








「そう・・・・」





「何も言わないの?」


隼斗が震える声で言う





「だって、私も同じ・・・・」


私も殺してる、身内を



身内だけじゃない


多くの人間を私は殺している・・・・




そう、数え切れないほど多くの人をね





「でも私は後悔しない」


私はハッキリと言った





「何で?」





「それは理由を聞いてるの?」





「うん」




「理由はね――――――」






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