愛なんて知らない Ⅲ
「愛美、貴方は一体・・・・」
『私はお姉さんの心の闇
お姉さんの力で作り出されたの』
「私の力・・・・」
『そう
私を取り込んで
そうすればお姉さんの力は強くなる』
「嫌よ、これ以上力を強くなんてしない」
私が力を上げれば、死ぬ確率が低くなる
『大丈夫
これは運命なんだもの・・・・
全ては私達じゃない、運命が決めるの』
愛美がしっかりとした目で私を見る
「・・・・」
私は無言で愛美の手を合わせ握った