愛なんて知らない Ⅲ
「私の人生は客観的に見れば
酷い人生なのかもしれないね
でも私は幸せよ?」
「幸せ?」
「悠希と出会えて愛してもらい
これ以上の幸せなんてないくらい・・・・
私は幸せ」
「俺も幸せだよ?
でもこれからも幸せがいい!」
「“死”はね
私へのご褒美なの・・・・」
「ご褒美?」
「死にたくても死ねなかった
私へのご褒美・・・・」
そう言うと悠希は黙ってしまった
「お願い、悠希」
私は今から
残酷なお願いを今からする___________