愛なんて知らない Ⅲ








「私、少し眠るね」


自分の命くらい自分で

終わらせたい・・・・





「それは・・・・変わらないの?」





「うん、絶対に」


私は目を閉じた




少し疲れたみたい・・・・

だから少し眠るだけ




「もう、終わらせたいの・・・・

私は、この世界から逃げたい」






「・・・・わかった」


そう言うと悠希は私にキスをした




悲しいキス・・・・




「ありがとう」


私は微笑んだ




「俺も逃げるよ」






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