ただ君が好きで、
「良かったね!!優太頑張ってたもん!おめでと!応援行くよ!」
『サンキュー!カッコイイ俺を見に来てくれー!』
「…カッコイイかどうかは分からないけど行ってあげるよ!」
笑いながら言う雪菜に俺も笑うと、雪菜の隣のやつがまた小さく笑った。
「おめでとう!」
発された言葉に少し驚いた。
返事しないのも変だよな…?
『おぉ…サンキュー!雪菜はいつもあんたの事話してるよ、サッカー部のレギュラーなんだろ?すげぇじゃん!』
「いゃいゃ…そんな事ないよ!」
多分こういう控えめな所も女子にモテるんだろうな。
そんな事をフッと考えてから俺は手を挙げた。
『十分すごいって!…じゃあな、先に帰るぞー』
「ちゃん帰りなさいよー」
俺は手だけ振って背を向けて歩き出した。