LOVE GAME
「 誰がアイツのこと聞いたよ? 」
「 あっ・・ 」
あたしか。
ヒリヒリ痛む頭をおさえると
和真の手がその上にぽんっとおかれた。
「 電車の中で、和真のファンに会って
家聞かれたけど断ったの。
けど、電車降りてから足音みたいなのが
ずっと後ろついてきて、家バレたくないし
・・・・裏道、いったら・・・・ 」
”迷った”といおうとしたけど
情けなくて、声がでなかった。
「 ったく。お前は・・・・ 」
後ろからぎゅっと抱きしめられて
肩に顔をうめた彼が息を吐いた。
「 可愛すぎ。 」
そう言って、少し強引にキスをした。