LOVE GAME




「 やっぱり分かってないな 」


「 ふっ・・ぅっ 」





口の中を彼の指が動くたびに
声が漏れて、





「 俺はお前を離す気なんて
  全くないから 」




いつもより低い声で、
怒っているのがよく分かる。




「 アイツとこの距離で話して
  俺が何も思わないわけないだろ? 」


「 んっ・・・ 」





舌に指を絡められて
クチュクチュと、水音が耳に届いた。





「 お前は本当に、分かってない。
  こんな顔、他の男に見せたら
  まじで家から出さないよ? 」




恥ずかしくて、口を閉じようと
力を入れると、”閉じるな”
って指が2本になった。






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