LOVE GAME
「 三上さん・・・ 」
この状況でその言葉は
なんだか違うように感じたけど
訂正してる暇なんてなくて、
「 男連れてたのかよ・・ 」
舌打ちをした男の1人が
あたしから離れたけど
もう1人は腕を掴んだまま、
放そうとしない。
「 ・・・おい? 」
「 可愛い子、好きなんだよね、俺 」
何を考えたのか、思いついたのか、
どちらにしろあたしにはよくないことで
不気味に笑う男があたしの顎を掴むと
「 彼氏の前で奪うのも、いいかも 」
そう言って、顔を近づけてきた。