LOVE GAME
報告
「 ちょっと・・・コンビニに・・ 」
振り向かずに、そのまま
歩き出そうとしたら腕を掴まれて
引き寄せられた。
「 必要なものはあるし、行かなくていい 」
背中に温かい体温を感じて
また泣きそうになった。
「 ・・・泣いてんの? 」
「 ちがっ・・・ 」
「 なに?やっぱりタクシーに
乗ってたの?アイツ 」
多分、和真が言うアイツは
三上さんのことなんだと思う。
あたしが頷くと小さく舌打ちをして
「 とりあえず、行かなくていいから。
早く部屋 」
あえて、”行こう”を言わなかったのか
手をとられて、引っ張られるようにして
部屋にたどり着いた。