LOVE GAME




部屋が暗いおかげで、
表情が見えない。




「 ・・男に、触られたんだって? 」




ゾクリと、寒気がした。
暗い部屋に響く低い声。
彼が立ち上がって、窓辺にいく。
カーテンを開けて、月明かりに
照らされた和真は遠い目をしていた。





「 嫉妬深い奴は嫌い? 」


「 ・・・・え? 」


「 首輪でもして繋いでおこうか?
  縛り付けて、部屋から出れないように
  ・・・・誰にも触れられないように 」


「 か・・・ず、ま? 」





以前にも、同じようなことが
あった気がする。
嫉妬は何度もされて、
その度に、似たようなことを
言われてきた。







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