LOVE GAME
独占
「 ・・・・ん 」
視界いっぱいに白い天井。
いつもは閉まっているカーテンは
全開に開けられていて、
眩しすぎる光が差し込んでいた。
「 あー、起きた? 」
のそのそと着替えを済ませて
リビングに顔を出すと
コーヒーを淹れていた和真が
顔を上げて笑った。
「 ・・今日は、早いんだね? 」
いつもならあたしが朝食用意して
コーヒー淹れたりしてるのに。
あたしがそう言うと、一瞬
驚いた顔をして、時計を指差して
「 いや、お前出勤30分前だから 」
楽しそうに笑う和真は
さっさと自分のコーヒーを飲んで
家を出て行ってしまった。