LOVE GAME




「 熱い告白は嬉しいんだけど
  社内ということをお忘れなく 」




いつの間にか入ってきていた和真が
内側からドアをノックしていて







「 あと、佐藤さん。俺は彼女以外には
  素は見せない主義なのですいません 」


「 へ? 」


「 彼女以外目に入らないし
  妬いてもらおうと女の子と話すけど
  なかなか妬いてくれないんですよね。
  いい仕事してくれてありがとう 」







”それと、もう行っていいですよ”







酷く乾いた空気の中の
冷静すぎる、低すぎる彼の声。
表情をすっかり凍らせた”佐藤さん”は
部屋から出て行った。







< 165 / 229 >

この作品をシェア

pagetop