LOVE GAME




「 余裕、ない? 」




つい、聞いてしまった。
口にだすつもりはなかったけど
本当に無意識で。




「 へぇ?優奈はあるんだ? 」


「 ・・・そういうわけじゃないけど 」




あたしが俯いている間に
和真はもう目の前にいて、




「 俺の方が、余裕あるみたいで
  よかった 」




そう言って、キスをすると




「 人に見られちゃまずいし
  続きは家でな? 」




あっさりと、あたしから離れて
何もなかったようにするから
彼の裾を掴むと





「 誘うなよ 」







< 167 / 229 >

この作品をシェア

pagetop