LOVE GAME
「 余裕、ない? 」
つい、聞いてしまった。
口にだすつもりはなかったけど
本当に無意識で。
「 へぇ?優奈はあるんだ? 」
「 ・・・そういうわけじゃないけど 」
あたしが俯いている間に
和真はもう目の前にいて、
「 俺の方が、余裕あるみたいで
よかった 」
そう言って、キスをすると
「 人に見られちゃまずいし
続きは家でな? 」
あっさりと、あたしから離れて
何もなかったようにするから
彼の裾を掴むと
「 誘うなよ 」