LOVE GAME

不意





「 優奈 」

「 なに? 」




キッチンに立つあたしの
隣まで来て、腰に手を回すと




「 好き? 」

「 は? 」



頬を赤らめた彼が微笑んだ。



「 何で好きって言わないの?
  こんな一緒に居るのに 」



拗ねたように頬を膨らませて
チラッとあたしを見て
また視線を落した。




「 和真 」

「 うん? 」



嬉しそうに顔を上げて
”何?”という彼に







「 お酒臭い 」






気になって仕方なかったから。





「 え? 」

「 何処でそんなに飲んだの? 」

「 ・・・ 」





会社の付き合いで飲んで
悪酔いしちゃったの?







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