LOVE GAME




「 夕飯は食べてきたの? 」

「 食べてない 」

「 空腹のときはあんまり
 飲みすぎちゃだめだよ 」




当たり前のことだし
彼もわかってることだろうけど。




「 ・・・無理矢理、 」


「 え? 」





「 無理矢理飲まされたんだよ。
  少しなら俺だってイケるけど
  酔うと喋るの分かってて
  酔わされたんだよ 」





俯いた彼の表情は伺えないけど
声にあまり力が入ってない。




あたしが酔うことはあっても
彼はゆっくり自分のペースで
飲んでいたから、全く
酔うようなことはなかった。





「 誰に? 」


「 酔ったから忘れた 」





しらばっくれた・・・・!







< 170 / 229 >

この作品をシェア

pagetop