LOVE GAME
”また来るから”
そう言って立ち上がると
あたしの腕を掴んで
スタスタと玄関まで
歩き出した。
「 和真? 」
「 このままいると
泊まるはめになるから
もう帰るぞ 」
「 え? 」
「 お前、気に入られたな 」
”可哀想に”と笑っているけど
あたしとしては嬉しいことで
玄関まで来てくれたお母さんに
”またきます”というと
ニコッと笑って 約束 と
小指をだされた。
「 母さん・・ 」
「 いいじゃない♪ 」
呆れたようにあたしとお母さんの
つながれた小指を見て
小さく溜息をついて、
玄関のドアを開けた。