LOVE GAME
「 用意できたか? 」
「 うん 」
”じゃー行くか”と
玄関の鍵を閉めて
あたしの分も荷物を
持ってくれる。
「 重い 」
そう言う彼に”持つよ”と
手を差し出すと
荷物を持っていない手で
手を握られて ドキッとしてしまった。
「 ドア、開けて? 」
「 ん! 」
久しぶりの旅行にドキドキしながら
車に乗り込むと 間もなく
車は発進した。
「 何処にいくの? 」
「 それは秘密 」
「 えー・・・ 」
「 疲れてたら寝てもいいぞ? 」
首を横に振ると彼は”そっか”
と小さく笑った。