LOVE GAME
「 和真が、買ったんでしょ 」
ドレスをぎゅっと抱きしめて
独り言のように呟くと
「 ピンクと迷ったんだけど
水色を着たお前も見たくて 」
案外 あっさりと流されたようで
”そうだ”と肯定された会話。
顔を上げると 彼は私服を脱いで
スーツに着替え始めていた。
「 堂々と覗くんだな 」
「 違うもん!! 」
かみ殺したような笑いに
背中を向けて 上着に手をかける。
・・・・
「 早く着替えろよ 」
背中に突き刺さるような視線は
気のせいじゃないらしく
振り返ると 先に着飾った彼が
腕を組んであたしを見ていた。