LOVE GAME




「 これ以上はさすがにやだ! 」


「 俺がやだよ 」


「 あたしがやだ! 」




パチンっと背中で音がして
上半身が涼しくなった。




「 ~~~~~っ!!! 」




声にならない恥ずかしさが
込み上がってきて
一発殴ろうと振り向くと




「 自分から見せてくれるとは
  思わなかったな 」




なんてからかうから




「 信じらんないっ 」




体を隠して座り込むと
小さい笑い声が耳を掠めて




「 あんまり可愛くて、つい、な? 」




あたしの腰を掴んで立ち上がらせて
手際よくドレスを着せる。






< 218 / 229 >

この作品をシェア

pagetop