LOVE GAME
愛情
「 優奈? 」
和真が不思議そうに振り返って
あたしの顔を覗き込む。
思わず、立ち止まってしまった。
「 な・・に? 」
ホテルだって 服だって
あたしの知らない間に
完璧に用意してくれて
もう、それだけで
胸がいっぱいだったのに。
「 おいで 」
立ち止まったあたしを
”ソレ”の前まで連れて行く。
驚きのあまり
本当に言葉を失って
ただ呆然と目の前の”ソレ”を
見上げていたら、
自然と涙がこみ上げてきた。