LOVE GAME
「 優奈・・・ッじゃん 」
息を切らした男が
あたしの腕を掴む。
「 さっき上で見かけたのに
俺から逃げちゃうんだもんなぁ 」
さっきの、2人の様子がおかしかったのは
この人を見たから?
「 ハァッ・・・・元気? 」
「 何言ってるの 」
「 冷たくなったな? 」
「 おかげさまでね 」
・・・相変わらず、その笑顔は
眩しいくらいに明るい。
掴まれた腕を振り払うと
あたしは昂に背中を向けた。