LOVE GAME
嫉妬
「 浜坂、昨日大丈夫だったのか? 」
「 あー・・はい 」
「 首、見えてるけど 」
「 首? 」
ワイシャツのわざと開けてある
ボタンを器用に閉められて
「 真新しいキスマーク 」
パッと顔を上げると
目の前には少し大きめの手鏡。
後ろに立っていた三上さんが
グイッとワイシャツの襟を引っ張って
首筋が見えるように鏡の角度を変える。
「 うひゃぁあっ!!! 」
「 ウルサイ 」
「 セクハラです! 」
”そうか?”と言って
手鏡を自分のポケットにしまうと
「 お前を好む男は山ほどいるんだし
首筋のソレは隠しておいたほうがいい 」
「 ・・・?はぁ・・ 」