LOVE GAME
「 これのコピー今すぐ! 」
あれから、普通に出勤して
いつも通り仕事をして、
和真は大事な会議があるらしく
周りの社員が素早く準備を整えて
「 新塚さん!行きましょう! 」
と、彼の腕を掴んだ。
少し頬を赤らめたあの子も
きっと彼のファンで。
胸の辺りが、チクリと痛んだ。
「 あ、ちょっと待って 」
会議へ急ぐ2人の足が後ろで止まって
”どうしたんですか?”と
不思議そうな女の子の声が聞こえた。