虹色の三日間
俺も携帯を取り出し、アドレスを交換する。
「ありがとう!それじゃ!また明日ね。」
交換したらすぐに彼女は家に駆け込んだ。俺は数分間固まっていたが、自宅に向けてゆっくり歩き出した。
何かを忘れている気がしたがどうでもいい。今夜するメールを考えていると、後ろから声がした。
「おい!裕紀ってば!」
振り向くと宏樹がいた。そういえば宏樹と一緒に帰ってたんだと思い出した。すっかり忘れていた。
「何回も呼んだんだぞ!」
「そうなのか?悪い悪い。」
「まったくだし~!で?うまくいったのか?」
俺の顔を気持ち悪そうに見てくる。かなりニヤニヤしているんだろう。