虹色の三日間
二日目
山本梓が転校するまで今日を入れてあと二日だ。宏樹と二人っきりで昼食をとっていた。
「昨日は詳しく聞かなかったけどさ。山本とうまくいったのか?コクったとか?」
「メアドを聞いてくれたんだよ。でもな、メールしてない。」
宏樹は俺の頭を叩いた。俺は泣きそうになった。だって、だって…
「画面見てたら頭の中真っ白になって、メールできなかったんだよ!」
「これだからシャイボーイは!」
泣き真似する俺にもう一発渇が入る。本当に泣きそうになった。宏樹は、遊びに誘うように促してきた。俺もそうするつもりだった。放課後に、みんなで。