虹色の三日間
「みんな参加希望ね。ノリが良いクラスよね~、本当に!とりあえず、カラオケかな!」
沢田が腕を組み、嬉しそうに頷く。周りの奴等も盛り上がっている。誰かが俺の肩を叩いてきた、振り返ると宏樹が満円の笑みを浮かべて頷いている。少しイラッとしてしまった。
教室から出ていこうとしていた山本梓が、驚いた顔で沢田に近づき何か話している。周りが騒がしくて聞こえない。少し怒っているようだ。沢田が頭を下げている。
「山本と二人っきりになれるようにしろよな~。」
宏樹がニヤニヤしながら言ってきた。うざい。殴りたい。真田がみんなを誘導しだした、山本梓は何か文句を言いながら真田の隣を歩いていた。