虹色の三日間
俺も缶を開け、勢いよく飲んだ。何故か悔しかった。彼女は自分で自分自身の価値を決めている。
違う、違うよ。自分で価値を決めるんじゃない。他人に決めてもらうんでもない。君が君である限り、価値なんかつかない。人は、生きているものすべて、価値なんかつけれないんだ。
そう言いたかった。
「喜んでほしいから…か。まさか、最近の高校生がこんな返答するなんて思ってもみなかったな。」
「山本も最近の高校生にしちゃ意味不明なこと言ってるぞ。」
「ふふ。そのとおりだね。さっきの会話は忘れて!一緒に戻ろう。」