虹色の三日間
チャイムが鳴りみんな席につく。それと同時に山本梓が入ってきた。心臓が急に早く動き出した。廊下に並びアリーナに向かう。2年生が今日で終わるんだ。
生徒会長、校長の話、その他もろもろ、すべて頭に入ってない。彼女の後ろ姿をずっと見ていた。そして、昨日の会話が頭の中をグルグル回る。
「私は価値がない。」
「親に捨てられた。」
もっと、もっと彼女を知りたい。俺の考えで彼女の性格を決めていた。最低だ。これからはもっと、もっと彼女を……。
彼女を助けたい。