虹色の三日間
学校に通っている人で、この事実を知っている人は俺の他に誰もいないはずだ。
それから、彼女にしか目がいかなくなったんだ。泣いていた彼女は、すごく綺麗だった。
彼女と一言だけ交わしたことがある。席が前後になったとき、空が綺麗って彼女が呟いたんだ。そのとき、夕日になってて本当に綺麗だった。
つい、反応して本当だねって言ったんだ。そうしたら、そうでしょ?って返してくれた。空を見る彼女の横顔、忘れられない。
彼女は純粋で、素直なんだと思う。真っ白なんだ。どんな影響も受けない、黒さを知らない。
触れたら壊れてしまいそうなぐらい尊い存在に感じる。